ゆかるふどぅ稲や あぶし枕
(ゆかるふどぅいにや あぶしまくら)

意味:実るほど稲は、あぜを枕にする。
類:実るほど頭を垂るる 稲穂かな


稲穂は、実れば実るほど、穂先が地面に垂れていきます。人も稲穂と同じで、立派になればなるほど、礼儀をわきまえた謙虚な人になりなさい。という意味です。
例えば、地位や権力、お金を手にして、とても偉そうに威張っている人がいたとします。一瞬「いいなぁ」と思ったとしても、その人のようには絶対なりたくないとあなたは思うはずです。頑張って頑張って手に入れたものや、素晴らしい結果も、その人に人格や礼儀、思いやりがなければ、何の意味もないと言うことです。せっかくの努力も名誉も誰も褒めてくれません。それどころか、友達や社会から見放されてしまいます。
学徳を積めば積むほど、礼儀正しく、心優しく、謙虚になりなさい。誰からも好かれ、見本になるような、真の立派な人になりなさい。そんな願いが込められ、この黄金言葉は語り継がれてきました。
そもそも夢や成功は、自分一人の力で得られるものではありません。いつもあなたの事を優しく見守っている家族、切磋琢磨して競い合う友達、応援してくれる先生方や地域の皆さん、たくさんの人達に支えられ、達成することが出来るのです。夢や目標に関係ないと思っている事でも、日々の中の一つ一つの出来事が、あなたの夢に少しづつ少しづつヒントを与えてくれています。これからの出会いや出来事が全て、あなたの夢の道標となります。これらの全てに「お陰様で」という感謝の心があれば、黄金言葉のような立派な人になれるはずです。
もちろんあなたの努力や信念があっての事です。頑張っている人だから、応援したくなるような人だから、みんな支えてくれるのです。出会いや物事を大切にしているから、道標になったり、大切な事に気付く事ができるのです。
実れば実るほど、そこには必ず「お陰様で、ありがとう」があることを忘れないで下さい。稲穂のような人が溢れる沖縄になりますように。

 
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