野辺ぬあばら屋に月漏らち居てぃん 肝や十尋屋ぬ黄金座敷
(ぬびぬあばらやにちち むらちうてぃん ちむやとぅひるやぬくがにざしち)

意味:見た目は野原の中の粗末な家だけど、心では金で出来た立派なお家。


どんなに粗末な家で暮らそうと、質素な生活をしていようと、心さえ満ち足りていれば幸せを感じることができますよ。と、この黄金言葉は教えてくれています。
そうなのです。すべては心の持ち方で、気分も幸福感も変わるものなのです。
実際、持ち物や財産など、幸せとは何の関係もありません。確かに、欲しい物が手に入った時、お小遣いを貰った時は嬉しいものです。ただそれは、欲しい物が手に入ったからではなく、あなたの望みが叶えられ、心が満たされた事が喜びに繋がっているのです。だから、形のないものでも嬉しい事はたくさんあります。出来なかった事が出来た時、友達と仲直りした時、会いたい人に会えた時、嬉しい言葉をかけられた時など。私達は、こういった形にできない、出来事の中で喜びや幸せを感じています。気付いてないだけで、日頃から心の中で幸せを感じているのです。そうですよね?
人の物や財産を羨ましがっても、いい事はひとつもありません。それよりも心を磨く事が大切です。いろんな経験を、ひとつひとつの出会いを、自分の気持ちを、すべてを思いやる心を大切にすることが、幸せに繋がっていきます。
また、考え方を少し変えるだけで、心は少しずつ変わっていきます。例えば、自分にとって嫌な事でも、普段自分からやらない事を、経験できるチャンスを与えられているんだ。と考えれば、案外楽しく出来るものです。失敗しても、この失敗を活かす事が出来れば、これで良かったと思える日がきっと来るんだ。と前向きに。悩み事や苦労があっても、将来の自分の為に必要な事なんだから、時間をかけてでも乗り越えて、いつかこの出来事に感謝できる人になろう。と何事も考え方次第で、有り難いとさえ思える事はたくさんあるものです。
その時々、瞬時に考え方を変えることは難しい事ですが、ひとりの時間にでも、いろいろな考え方で、その出来事を捕らえてみて下さい。今の自分を見つめ直してみて下さい。きっとあなたは誰よりも幸せものだと思いますよ。

 
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