あひゃーまい 屁や 我 屁
(あひゃーまい ぴーや ばー ぴー)

意味:奥方(あなた)のおならは、私のおなら


この言葉では、人前で屁をこいた人をかばって、自分の屁だとしている。
大勢の前で誰かがおならをしたら、瞬時に「あひゃーまい屁や、我屁ど」と言う。その場は笑いに包まれ、おならの事などどうでもよくなる。
友達や他の誰かの失敗を、自分の失敗としてかばえる程の、大きな人になって欲しい。失敗や間違いを笑い飛ばせる、大きな人になって欲しい。そんな願いが込められ、この黄金言葉は今日まで受け継がれてきたのだと思う。
僕も高校野球をしていた頃、同じような出来事があった。最後の夏の大会を残した新年度の一試合目。0−0のまま延長12回まで試合は縺れ、僕がホームランを打たれて負けた。監督やみんなから散々責められ、信頼も失われたと思った。
だけどその日のミーティングでは、なぜ1点も取れなかったのか?攻撃面に問題がある。とチームメートは僕の事を一つも責めなかった。その時僕は、ホームランを打たれた悔しさを忘れ、申し訳ない気持ちと、素晴らしい仲間と一緒に野球をしている事への感謝で胸が熱くなり、その後の練習に一生懸命励んだ事を鮮明に覚えている。
わざと間違いをする人はいない。頑張った結果の失敗である。なにより失敗した本人が、誰よりもその失敗を悔やんで反省している。
誰かの失敗や間違いをかばう程の強さと優しさを。失敗を責めるより、次にどう活かしていくかを考える、前向きな姿勢をぜひ身につけて欲しい。
そしてもう一つ。この黄金言葉には、大切なメッセージも込められている。道に落ちているゴミも自分のゴミ。壊されていく自然も自分の責任。沖縄の、日本の、世界の、地球の問題も、全部自分の問題。
ひとりひとりがそう考えて、責任感と思いやりの‘心’を持って精一杯生きて欲しいと。島を預かった、地球を預かった責任感と感謝の‘心’を抱き、精一杯生きて欲しいと。
皆さんに望むと同時に、僕たち大人も、もう一度この黄金言葉を胸に刻みたい。
 
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