根ぬ強らばどぅ 枝強る
(にーぬつうらばどぅ ゆだあつうる)

意味:根っこが強いと、枝も強い。


木は上に伸びる前に、下に伸びる。強い根っこがあればこそ、丈夫な枝に葉が茂り、鮮やかな花を咲かす事が出来る。もし根っこが無ければ、木は枯れてしまうし、風に吹かれるとすぐに倒れてしまう。これは人も同じ。見た目や成功だけを考えていると、すぐに挫折してしまうし、魅力の無い人になってしまう。花を咲かせるその前に、しっかりと大地に根を張った、木のような人になろう。
まずは、木の根っこはどうなっているだろう。そう。木の根っこは、見えないよね。でも根っこは、誰も見てない暗い硬い地面の中で、広く深く、ゆっくりとじっくりと成長しているんだ。人も同じ。そういう環境で人の根っこも育まれる。見えないところで、どれだけ頑張る事ができるか。どれだけ優しくいられるか。誰からも褒められなくたってもいい。今、目標に届かなくたっていい。その努力は根っこになって、いつか必ず自分の支えになる。
そして、目標に向かってこつこつと日々努力すること。毎日の積み重ねが一番大事。自分では成長が分からなくても、結果に現れなくても、その努力は必ず大きな根っこになる。見えない部分をどれだけ磨くか。その為には、強い‘心’が無ければならない。真の優しさが無ければならない。焦ることはない。ゆっくりとじっくりと、根っこのように頑張ろう。根が張れば、芯のある強い幹ができる。芯のある強い人になろう。
次に、強い枝とは何だろう。それは硬い枝ではなく、しなりのある柔らかい枝のこと。世の中にはいろんな考え方と、価値観がある。自分の考えや、やり方を押し付ける硬い枝になってしまっては、折れてしまう。しなりのある柔らかい枝のように、常に柔軟な考え方と姿勢を身に付けていたい。
最後に、別の見方をしてみよう。例えば、あなたが花だとしたらどうだろう。必ず、根っこのように、陰で支えてくれている人がいる。あなたの為に、頑張っている人がいる。家族や友達、先生方や地域の方々。見えないところで支えられて、僕たちは生きている。頑張ることもできる。そんな、見えないところも見える人になって欲しい。そこに感謝できる人になって欲しい。そして、根っこのある強い人に、根っこのような逞しい人になろう。
 
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