
「東洋のガラパゴス」と呼ばれるほど豊かな自然に恵まれた西表島の一集落。
西表島内にありながら道路交通網から孤立し、船でしか渡ることが出来ず、「陸の孤島」 「離島の離島」と称される。不便さが幸いして、開発と観光化の波に襲われることなく、昔ながらの素朴な風景を保ち、2010年3月現在、45人が暮らす。
天然の良港は国際緊急避難港に指定され、イリオモテヤマネコ発見の地としても知られる。西表島の東西を結ぶ道路の最終地点、白浜(しらはま)から船で渡る集落は、網取、崎山、鹿川などいくつかあったが、いずれも廃村となった。
1979年5月、学校存続の危機に襲われた船浮村に8年ぶりに男の子が生まれた。
過疎に泣く島の明るい話題は、その当時の新聞にも大きく報じられた。
記事の見出しには、
「夢託し 島をあげて成長願う」
「復帰後初めての男の子・卓ちゃん」
そして、「スクスク育って島を守り継いで欲しい。島の人たちは、8年ぶりのコイのぼりに大きな夢を託している」と締めくくられた。
そのままであり続けたい。でも、このまま過疎化が続けば・・・
二つの悩みを抱えた小さな島に、大きな一日を届けたい。 |